令和2年度の司法試験の受験者数は4226人と発表されました。
司法試験の受験者数は毎年減少を続けており、法曹になろうとする志望者が相当減っているということを意味します。

近年、「弁護士は食えない」というネガティブなニュースが繰り返し流されたために、法曹を目指すことがハイリスク・ローリターンであるかのように映り、法曹の人気がなくなってしまっているのだと思われます。

しかし、「弁護士は食えない」というのは、本当のことなのでしょうか?
少なくとも、青森県内では食えていない弁護士がいるなどと聞いたことがありませんし、全国各地を見ても私の同期や知人の弁護士はみんな忙しく仕事に励んでいます。
私が弁護士登録をしたころには、就職難などと囁かれながらも、最終的に就職ができなかったという弁護士志望者はほとんどなく、近年では、司法修習生の人数に対して求人を出す法律事務所の方が多いという状況になっています。

「弁護士は食えない」という報道に登場する事例は、言っては申し訳ないのですが、極端な商売下手や能力不足に起因する稀有の失敗例であろうと思います。
実は、「弁護士は食えない」という風潮から司法試験の受験者数が減少し、ひいては新しく弁護士になる人数が減れば、既存の弁護士にとっては競争の激化が軽減されるという利害関係があります。
そして、本当は十分に食える仕事であるにもかかわらず、「弁護士はこれ以上いらない」と嘯く卑怯者が当業界にも存在するのですが、決して騙されてはいけません。

依頼者や社会のために堅実に仕事を積み重ねていけば、弁護士が食えない仕事になるということはあり得ません。
どうぞ安心して、当業界にお入りいただければと存じます。

(弁護士・木村哲也)

八戸シティ法律事務所の弁護士が書いたコラムです。
ぜひご覧ください。

No 年月日 コラム
1 2021.4.2 2020年オータムクラーク(弁護士・下山慧)
2 2021.4.13 生産性向上とワークライフバランス(弁護士・下山慧)
3 2021.4.20 「弁護士は食えない」は本当か?(弁護士・木村哲也)
4 2021.4.27 弁護士になることをお勧めする理由(弁護士・畠山賢次)
5 2021.5.10 当事務所の弁護士の採用基準について(弁護士・山口龍介)
6 2021.5.19 事務所理念について(弁護士・木村哲也)
7 2021.5.26 地方都市で弁護士として働く魅力(弁護士・畠山賢次)
8 2021.6.7 新人弁護士へのサポート体制について(弁護士・山口龍介)